特殊試験・調査業務
通常の点検・試験業務のほかにも、お客様のご要望に応じるため様々な試験業務を行っています。
突発的な停電や設備の停止などの原因調査も行っています。
特殊試験・測定
絶縁油特性試験(油中ガス分析)
密封形変圧器は内部点検ができないので、局部過熱や部分放電などの内部異常を判定する方法です。判定は油中に溶解する可燃性ガスの成分・発生量等で実施します。
絶縁油特性試験(フルフラール)
変圧器の絶縁紙の劣化診断です。絶縁紙の劣化により発生したフルフラールやCO+CO2を分析することで、残存寿命を推定します。
絶縁油PCB含有分析試験
絶縁油の1kg中に含まれるPCBを測定し、その後の処置(廃棄・届出等)をアドバイスさせていただきます。
遮断器・開閉器 開閉特性試験
通常の遮断器点検とは別に、精密点検としまして「三相不揃い時間の測定」「最小投入・開放電圧測定」を実施します。
真空遮断器・開閉器 真空度測定試験
真空遮断器の精密点検としまして、真空バルブの「真空度測定試験」を実施します。
医療用接地等電位確認試験
JIST1022に定められている、医療用接地センタから接地分岐線端末までの電気抵抗値を測定します。
電圧降下法による接地抵抗測定
メッシュ接地など大規模接地体の接地抵抗測定では、直読式接地抵抗計では正確に測定できないので、電圧降下法による接地抵抗測定を実施します。
人口接地試験
高圧回路の地絡を模擬し、方向地絡継電器の方向及び地絡感度を調べます。
温度上昇診断
電気設備通常運転時に、高圧機器の接続部や本体及び巻線の温度を、非接触型赤外線温度計を使用して測定し、過熱等の有無の確認します。高圧クランプメータ及び低圧クランプメータを使用して、各機器の負荷電流測定し負荷率を算出します。低圧クランプメータを使用して、変圧器二次側の漏洩電流測定を測定します。
調査
高調波測定
クランプオンテスターなどの測定器を使用して測定します。
漏電調査
回路が健全であれば電流は基本的に出ていった分だけ戻ってきます。しかし、どこかで地絡している箇所があると、地絡電流分が戻ってきません。漏電発生回路にクランプメーターを三相纏めてかませると差電流分が地絡電流値として計測されます。 上記方法を利用して電気室幹線→分電盤→子ブレーカと漏電個所を絞ります。 ただし、常に漏電電流が発生していない場合は電流記録装置を接続して漏電が発生するまで監視し、2~3回路ずつ調査していくことになります。一番の地絡箇所特定に有効なのは、部分停電させてからの絶縁抵抗測定です。
活線非接触不良調査
温度上昇診断以外の調査方法として、リークホンまたはウルトラホン(超音波式放電探知器)を使用した放電箇所の特定を実施しています。
ケーブル事故調査
高圧ケーブルの地絡により電源が遮断された場合の、地絡地点を探索する試験です。
各種計測器校正試験・その他
各種計測器校正試験
弊社は点検用で使用している計測器の校正試験を行っています。
絶縁保護具耐圧試験
弊社は、高圧保護具並びに検電器や放電棒などの耐圧試験を行っています。
絶縁油交換業務
弊社は、PCBの不含有が確認されている油入遮断器・油入開閉器・油入変圧器等の絶縁油の交換業務を行っています。交換により発生した廃油については、提携をしている産業廃棄物処理業者が行い、処理のマニフェストを提出しています。
受変電設備の改修工事
受変電設備の点検時に発見した不良箇所の改修工事を行っています。また、耐用年数を経た高圧機器についても、更新の推奨をおすすめしております。